2010年4月29日木曜日

今週の立花先生③(2010.4.27)

第三週目の立花ゼミがありました。
雨が降る少し寒い日でした。
薄暗いキャンパスを7号館へ向かいました。
教室はいつもの明るい教室で、
いつもの先生と面々たち。

今日は、
ブログ更新の発表(発表しそびれてしまった!)と、
プロジェクトの紹介。

プロジェクトは下の5つ。

1)戦争体験者の声(メイン)
2)私の戦争体験
3)個人・チーム研究
4)書評・映画評・講演評
5)フィールドワーク

3)の個人研究、
「ミッションスクールと戦争」で考えてみたいと、
ぼんやり思っています。

画像に使っている本に影響を受けたというのもありますし、
やはり「立教で戦争を考える」からには、
この建学のアイデンティティに関わるテーマもよいのでは、と。
まず目の前にある立教大学の場合、から。
立教学院史編纂室には知っている方がいるので、
インタビューしてみてもいいかもしれません。

その後、
「プロジェクトが5つもあるのは、分散するのでは」
などといった議論が展開されました。

立花先生からは、
「戦争体験と言っても、戦場体験とは限らない。
 広義には、空襲の体験、疎開の体験も戦争体験であり、
 そう解釈すると、70歳以上はみな体験者であるし、
 80歳以上ならば、なおさらである」
少し肩の荷が下りる、助言をいただきました。

それで、老人ホームや、「立教セカンドステージ大学」にお邪魔し、
戦争体験を聞かせていただく、という案も出ました。

そして最後に、
田邊雅章『ぼくの家はここにあった』(朝日新聞社)、
↓(参照)
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=9553
↓(こういうのもありました)
http://www.youtube.com/watch?v=kqJ7f0zX8IE
に収録されているDVDを観ました。

「ぼくの家」とは、広島の産業奨励館のそばにあった著者の家のことで、
たまたま外出していて、助かったという人のようです。
その当時の家の状況をVR/CGで再現したDVDがついているのです。
まさに、これが立花先生がイメージしているものなのでしょう。

雨の中、少しまったりした時間でした。
心なしか、働きながら通学している皆さんも、
激動の4月を終えて疲れているような様子でした。

もう早い人はGWです。

今年、私はメキシコ三都市に行ってきます。
戦争や革命関連の施設など、
無事に行くことができたら報告させていただきます。

今日の立花先生の一言。
「70歳後半から、人は色々なことを話したがる」

2010年4月20日火曜日

今週の立花先生②(2010.4.20)

2010年度二回目の授業です。

今日は主に、
ウェブサイト「戦争の記憶」の打ち合わせでした。
このサイトの構築が、本ゼミの主な目的でもあります。

フィールドワークとして、
東京近郊の戦争博物館の見学、
アウシュヴィッツ訪問の計画など、
少しずつ具体的なプランが見えてきました。

立花先生と一緒にアウシュヴィッツへ、
しかも、アウシュヴィッツ初探訪の先生と一緒に行くのは、
とても大きな経験だと思います。
「立花隆 初のアウシュヴィッツ探訪」を取材したいくらいです。
アウシュヴィッツに行ってなかったのは意外です!

私もアウシュヴィッツには行ったことがありません。
エルサレム、モスクワとともに、もちろん行きたい場所。

2010年9月中旬、
仕事との兼ね合いで行けるかどうか……。

ゼミの主な活動としては、
戦争体験談の収集と、
ヴァーチャルリアリティ(VR)、
オグメンテドリアリティ(AR)を用いての
破壊直前の街の復元の二点が挙がりました。
それに、戦争遺跡、戦争博物館探訪のプロジェクトを
からませたいところ。
遊就館、昭和館、しょうけい館(戦傷病者史料館)、
東京大空襲・戦災資料センター、女たちと戦争博物館、
平和祈念展示資料館などには行かなければならないでしょう。

立花先生の人脈で、
VR/ARの専門家廣瀬通孝氏(東京大学)と協力体制にあるそうです。
そして、ゼミ直前に大江健三郎氏に電話して、
「戦争の記憶」への協力をお願いしたということでした。
ちょうど大江さんは、『水死』の次作品を書いているとのこと。
立花先生の行動力と人脈はさすがです。

このゼミの存在は、
四六時中僕に戦争のことを考えさせてくれます。感謝。

2010年4月14日水曜日

今週の立花先生①(2010.4.13)

先日、初めて立花ゼミに出てきました。

立花先生の第一印象は、
物腰の柔らかそうな好々爺でした。
長崎によくいそうなお人好し(同郷!)。
温かそうな人でした。

ゼミ生も多種多彩なバックグラウンドがあり、
素敵な人ばかりで、大変興味深いです。

立花先生は、
ジャーナリストとしての最後の仕事として、
「戦争の記憶」についてのデジタル・アーカイヴを
構築したいとのことです。
最後の被爆地の出身者として、
戦争の記憶がどんどん薄れていくことに対して、
危惧を感じるのだそうです。

本当に重い言葉で少し感動してしまいました。
これからも楽しみです。
戦争遺跡研究班に関心があります。

2010年4月13日火曜日

立教立花組・乱歩通り裏6号館ネコ屋敷はじまる

今日は、立教大学大学院の授業が始まる日です。
一年間の休学期間が明けての登校ですので、
心機一転し、結構はりきっています。

立花隆さんは、
仕事でお世話になっている佐藤優さんと共著で、
『ぼくたちの頭脳の鍛え方』(文春文庫)を出しています。

このブックガイドを読み、
あらためてお二人の博学多識ぶりに驚きました。
まさに「知の巨人」と「知の怪物」の饗宴(共演)です。

立花隆さん、どんな人でしょうか?
講演を聴いたことは何度かありますが、
お会いするのは初めてです。

同じ、長崎出身で、編集者経由の大学復学という経緯も重なり、
どうしても興味を感じてしまいます。