2011年5月30日月曜日

橘龍子さんを送る会

2011年5月29日(日)、
立花隆(本名・橘隆志)先生のお母様、
「橘龍子さんを送る会」がありました。

場所は、神楽坂・出版クラブにて。
葬儀はすでに、5月上旬にキリスト教式でされたようでした。
立教立花組の皆さんとも再会できました。

龍子さんは、
自由学園の創始者・羽仁もと子を支持したクリスチャン。
ちなみにお父様・橘経雄さんは、無教会・湖北集会の会員。
どちらも、日本独自なキリスト教のあり方です。

羽仁もと子創刊の『婦人の友』友の会を中心とした
メンバーが、主に会に来られていたと思います。

会は、自由学園らしい型にとらわれないあり方で、
ドレス・コードも「明るい服装」とのことでした。
場所が出版クラブというのも「らしい」です。
素敵な会でした。

会の最後に、立花先生を含む、
3人のご子息がご挨拶をされました。

「3人が3人とも洗礼を受けていない」ということを、
お兄さんの弘道さんが強調されていました。

クリスチャンファミリーが子どもに受洗を強要しない、
というのは、かなり知的で、子どもの自由を重視する、
洗練されたあり方だと思います。
(私は生後1ヶ月の受洗でした。幼児洗礼ではなく、嬰児洗礼です 笑)

■印象に残ったことば

立花隆「……長じて大人になってからはクリスチャンにならないで終わった。母はそれを終生自分の罪としていたようだが、こればかりは妥協するわけにもいかないので、不肖の息子のままで終わらせてもらった。」(送る会式次第より)

物事に誠実に向き合われている証左です。

「死」というのは、残された人にとっての
「一つの時代」(kairos/機時)が終わった瞬間かもしれません。

Memento Mori!(Remember the death)

肝に銘じて、
「力強く、おちついて、ユーモアをもって」(Karl Barth)、
「3.11」以後を生きていきたいです。